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相続の税金はいくらからかかる?基礎控除と負担額の目安を解説

相続

荒谷 和博

筆者 荒谷 和博

不動産キャリア9年

自分に正直に、他人に親切にがモットーです!

相続のことを考え始めると、まず気になるのが相続税の税金がいくらからかかるのかという点ではないでしょうか。
ニュースや周囲の体験談を耳にしても、自分の場合に本当に相続税が発生するのか、どこからが対象になるのか、基礎からきちんと理解できている人は多くありません。
しかし、相続はある日突然やってきます。
そのとき慌てないためには、事前に仕組みを知り、必要な準備の方向性をつかんでおくことが重要です。
この記事では、相続税がいくらからかかるのかという素朴な疑問に答えながら、基礎控除や計算の考え方、不動産を含む相続で押さえたいポイントまで、初めての方にも分かりやすく整理していきます。

相続税は「いくらから」かかる?基礎を整理

相続税とは、亡くなった人から財産を受け継いだときに、その受け継いだ人に対して課される国の税金です。
現金や預貯金だけでなく、不動産や有価証券など、一定の価値がある財産が対象になります。
相続が発生した日から原則として10か月以内に、相続税の申告と納付が必要になる仕組みです。
このように、相続税は「いつ」「誰に」かかるのかが、まず重要なポイントになります。

相続税は、すべての相続に必ずかかる税金ではなく、遺産の総額が一定額を超えた場合にのみ課税されます。
この一定額のことを「基礎控除額」と呼び、遺産の総額が基礎控除額以下であれば、相続税はかかりません。
そのため、相続があっても、相続税の申告自体が不要となる人も少なくありません。
相続税という言葉だけで不安になるのではなく、まずは基礎控除額との関係を確認することが大切です。

「相続 税金 いくらから かかる」と疑問に感じたときは、相続税の対象となる財産の範囲と、基礎控除額の考え方を押さえることが出発点になります。
不動産や預貯金だけでなく、生命保険金の一部や、死亡退職金なども相続財産として扱われる場合があります。
一方で、借入金や未払いの医療費など、差し引くことができる負債もあります。
こうした前提を踏まえて、「どの財産が対象となるのか」「基礎控除額を超えるかどうか」を確認することが、相続税の第一歩といえます。

項目 内容 確認の目的
相続税の対象 財産と負債の範囲 何に税金がかかるか把握
基礎控除額 一定額まで非課税 相続税の有無を判断
申告の必要性 申告義務の有無 手続きの要否を確認

相続税はいくらから?基礎控除額と計算の考え方

相続税がかかるかどうかを判断するうえで、最初に確認したいのが「基礎控除額」です。
相続税法では、遺産の合計額から「3,000万円+600万円×法定相続人の数」で計算される金額までは、相続税をかけないルールとされています。
この式は国税庁のタックスアンサーなど、公的な資料でも共通して案内されている標準的な基準です。
そのため、相続税が気になったときは、まず自分のケースの法定相続人の数を当てはめて、基礎控除額を計算することが重要です。

次に、法定相続人の数え方を押さえることが大切です。
法定相続人には、配偶者は常に含まれ、そのほかに子ども、直系尊属、兄弟姉妹などが民法の順位にしたがって含まれます。
また、相続放棄をした人がいても、基礎控除額を計算する際には、その放棄がなかったものとして人数に含める決まりです。
養子がいる場合や代襲相続がある場合など、細かな取扱いは国税庁の解説に基づく必要がありますが、いずれも「法定相続人の数」を正しく計算することが、相続税の有無を判断する第一歩になります。

さらに、基礎控除額と比べる「相続財産の合計額」がどこまで含まれるのかも確認しましょう。
相続財産には、不動産、預貯金、有価証券のほか、生命保険金や死亡退職金のうち一定額を超える部分なども含まれます。
一方で、被相続人の借入金や未払いの税金、葬式費用などは、一定の範囲で差し引くことが認められており、差引後の正味の遺産額が基礎控除額を超えるかどうかで、相続税がかかるかが決まります。
このように、財産と負債の両方を整理したうえで試算することが、「相続 税金 いくらから かかる」という疑問を解消する近道です。

確認項目 ポイント 相続税との関係
基礎控除額 3,000万円+600万円×法定相続人 この金額までは非課税
法定相続人の数 配偶者と血族相続人の合計 人数で控除額が増減
相続財産と負債 不動産等から借金等を控除 差引後金額と控除額を比較

相続税の税率・控除と「実際の負担額」の目安

相続税は、相続財産の金額が大きくなるほど高い税率が適用される「超過累進税率」という仕組みになっています。
国税庁が公表している速算表では、基礎控除後の課税遺産総額に対し、税率は10%から55%まで7段階に区分されています。
また、それぞれの金額帯ごとに控除額が定められており、単に「税率を掛けるだけ」ではなく、控除額を差し引いて税額を計算する点が特徴です。
このような仕組みにより、相続財産の額に応じて負担の公平さを保つことが意図されています。

さらに、相続税には税率だけでなく、さまざまな優遇制度があります。
代表的なものとして、配偶者が取得する財産について一定額まで税金がかからなくなる「配偶者の税額軽減」があり、被相続人の財産のうち、法定相続分または1億6,000万円のいずれか多い金額までは相続税がかからない仕組みです。
また、被相続人の死亡により受け取る生命保険金や死亡退職金には、法定相続人1人あたり500万円までの非課税枠が設けられています。
これらの制度を踏まえると、同じ相続財産の総額であっても、誰がどの財産をどのように取得するかによって、実際の税負担は大きく変わることになります。

基礎控除後にどの程度の税金負担が生じるかをイメージするには、課税遺産総額の金額帯ごとの税率と控除額を大まかに押さえておくことが有効です。
たとえば、課税遺産総額が2,000万円以下であれば税率10%・控除額0円、3,000万円超5,000万円以下であれば税率20%・控除額200万円というように、一定の幅ごとに税率と控除額が設定されています。
実務上は、課税遺産総額に税率を掛け、控除額を差し引いた「相続税の総額」を、各相続人の取得割合に応じて負担していく流れです。
そのうえで、配偶者の税額軽減や生命保険金の非課税枠などを適用することで、最終的な納付税額がおおよそどの水準になるかを把握しやすくなります。

課税遺産総額の目安 適用される税率帯 実際の負担を考える要点
2,000万円以下 税率10%・控除0円 基礎控除超直後の負担
2,000万円超5,000万円以下 税率15〜20%帯 控除額差引後の税額確認
5,000万円超1億円以下 税率30%前後の帯 配偶者軽減等の活用検討

不動産を含む相続で税金を抑えるための基本ポイント

不動産を相続する場合、相続税は原則として相続開始時点の時価を基準に計算されますが、その評価方法は現金や預貯金とは大きく異なります。
現金・預貯金は額面どおりに評価される一方で、不動産は路線価や固定資産税評価額など、税務上の評価基準に基づいて算定されるため、市場で売買される価格より低くなることもあります。
このような評価の違いによって、同じ金額の財産であっても、現金より不動産を含む方が相続税の負担を抑えられる場合があります。
ただし、土地や建物の種類、利用状況、権利関係によって評価方法は変わるため、相続の内容に応じた確認が重要になります。

相続税の負担を抑えるには、不動産だけでなく預貯金や有価証券、生命保険金などを含めた、相続財産全体の把握が欠かせません。
まずは概算でよいので、各財産の時価や評価額の目安を整理し、基礎控除額と比較して相続税が発生しそうかを確認すると状況が見えやすくなります。
最近は、国税庁が公表する路線価や各種資料を参考にしながら、相続税額のめやすを試算できる簡易的なシミュレーションが活用されています。
こうした試算結果を参考にすると、生前贈与や不動産の活用など、長期的な対策を検討する際の判断材料として役立ちます。

相続税の申告期限は、相続開始を知った日の翌日から数えて10か月以内とされており、この期間内に申告と納税の両方を行う必要があります。
納税方法は原則として金銭一括納付ですが、一定の要件を満たす場合には、延納や物納といった制度が利用できることもあります。
不動産の割合が大きく、現金での納税資金を用意しにくい場合や、相続人同士の分割協議が長引きそうな場合などは、早めに税理士など専門家へ相談することが重要です。
期限ぎりぎりになってから対応しようとすると、売却や融資などの選択肢が限られ、結果として税負担や手続き面で不利になるおそれがあります。

項目 確認する内容 税金対策のねらい
不動産の評価 路線価や評価額の把握 相続税額の概算把握
財産全体の整理 不動産と金融資産の一覧 納税資金と分割方法検討
申告期限と制度 10か月以内の申告納付 延納物納など制度活用

まとめ

相続税は「いくらからかかるのか」を知るには、まず相続財産の合計額と、基礎控除「3,000万円+600万円×法定相続人の数」の確認が重要です。
不動産・預貯金・有価証券から借金などを差し引いたうえで、基礎控除を超えるかどうかを丁寧に見ていきましょう。
超過累進税率や各種の優遇制度も、条件を満たせば税金負担を大きく抑えられる可能性があります。
相続は人それぞれ事情が異なります。
「うちは相続税がいくらからかかるのか」を早めに整理したい方は、ぜひ当社へお気軽にご相談ください。

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